青森県には自然や歴史に彩られた魅力的な神社が数多く存在します。その中でも、津軽地方最大の祭りが行われる猿賀神社は、豊かな自然環境と由緒ある歴史を持つ神社として知られています。今回は、この猿賀神社の概要から周辺の見どころまで、様々な角度からご紹介していきます。
Contents
1. 猿賀神社の概要
猿賀神社は、青森県平川市に鎮座する神社です。静かな森に囲まれた境内には、美しい池や歴史的な遺産、霊場などが広がっています。
所在地
- 青森県平川市猿賀石林175
御祭神
- 主祭神:上毛野君田道命(かみつかのきみたみちのみこと)
- 相殿神:保食神(うじはじめのかみ)
創建
- 806年(大同2年)
神社格
- 県社
広さ
- 約1万6千坪(約6.3ha)
特徴
- 藩政時代から眼の守護神として信仰されてきた
猿賀神社は、青森県平川市に鎮座しています。その豊かな自然環境と古くからの歴史的な背景が、多くの人々に愛される理由です。猿賀神社の境内には、鏡ヶ池や見晴ヶ池といった美しい池が広がっています。春には桜の花が咲き乱れ、夏には蓮の花が華やかに咲き誇り、秋には紅葉が美しく彩ります。また、冬には雪景色が広がり、四季折々の風景を楽しむことができます。
境内には、ご祭神である上毛野君田道命と保食神を祀っています。猿賀神社は古くから眼の守護神として信仰されており、その力強い存在感が人々の心を癒してくれます。
また、猿賀神社ではさまざまな伝統行事も行われています。津軽最大の祭りである「猿賀神社十五夜大祭」や「崇敬会大祭」、「御田植祭」といった祭りは、多くの人々が参加し盛大に行われます。これらの祭りは、地域の人々の絆を深め、豊かな交流の場となっています。
猿賀神社は、美しい自然と長い歴史を持つ神社として、多くの人々に愛されています。そのパワースポットとしての特徴も知られており、幸運と神の加護を求める人々にとって特別な場所となっています。ぜひ、猿賀神社を訪れて、その神秘的な雰囲気と恵まれた環境を体験してみてください。
2. 由緒と歴史
猿賀神社は、古代の蝦夷征伐時代にまで遡る由緒を持っています。伝説によれば、戦士である田道命は北夷の反乱を鎮めるために戦死しました。その後、田道命の霊は大蛇の姿となり、暴夷を平定するために現れたとされています。この神霊は猿賀野に祭られ、欽明天皇二十八年の大洪水の際には、白馬にまたがって流れに乗って現在の地に移転し、古い洞穴で祭られるようになりました。
桓武天皇の時代には、坂上田村麻呂将軍が再び暴夷を平定しました。これは田道命の霊感を受けたものでした。将軍は延暦十二年に現在の場所に神社を建立し、天皇に奏上しました。その結果、大同二年には社殿が建築され、奥州猿賀山深砂大権現として勧請されました。この時から猿賀の深砂宮(神蛇宮)は非常に崇敬され、地方で唯一の霊場として有名になりました。
藩政時代には、津軽為信公によって祈願所として指定され、社殿の修理や土地の寄進が行われました。明治時代には権現号が廃止され、猿賀神社と改名されました。明治十三年には県社に昇格しましたが、戦後には社格が廃止されました。そして昭和三十四年には神社本庁別表神社に加わりました。
猿賀神社は特異な信仰を集めており、眼の守護神として崇拝されています。特に、辰年や巳年に生まれた人々の守護神としても広く信仰されています。神社の本殿は県重宝にも指定されており、その由緒や歴史を感じることができます。
3. 年間行事と主な祭り
猿賀神社では、一年を通じてさまざまな伝統行事や祭りが開催されています。以下にその一部をご紹介いたします。
十五夜大祭 (旧暦8月14日~16日)
十五夜大祭は、津軽地方最大の祭りであり、秋祭りの代表的なものです。この祭り期間中には、多くの人々が県内外から訪れ、その魅力に引き込まれます。津軽神楽の奉納や県下獅子踊大会、神輿渡御などのイベントが行われます。特に2日目の十五夜祭では、厳かな「観月祭」が行われ、祭りの雰囲気に包まれます。
七日堂大祭 (旧暦1月7日)
七日堂大祭は、柳からみ神事とゴマの餅まき神事の2つの神事が行われる祭りです。年々多くの人々が訪れ、にぎわいます。この祭りは、岩木山神社や鬼神社とともに「津軽の七日堂祭」としても有名です。
崇敬会大祭 (毎年5月3日)
崇敬会大祭では、鬼の顔が描かれた板を弓矢や太刀で打ち砕く伝統的な鬼面奉射神事が行われます。この祭りは毎年5月3日に開催され、多くの人々が参加します。
御田植祭 (毎年5月下旬)
御田植祭は、神社の近くの神饌田で行われる豊作を願う伝統的な神事です。この祭りは1932年に始まり、戦時中も中断されずに続けられてきました。
これらの祭りや行事は、猿賀神社の重要なイベントであり、地元の住民だけでなく、観光客にも大変人気があります。祭りの期間中は、神社周辺が賑わい、津軽の伝統文化や風習を体験することができます。ぜひ、これらの祭りに参加して、猿賀神社の魅力を存分に楽しんでください。
4. アクセスとおすすめの時期
アクセス方法
猿賀神社へのアクセスは、徒歩で行くことができます。神社は平川市内に位置しており、平川市観光協会への問い合わせがあれば、詳細な案内を受けることができます。
おすすめの時期
猿賀神社のおすすめの時期は、7月中旬から9月頃の蓮の花が咲く季節です。特に天気のいい夕暮れ時に訪れると、美しい岩木山を見ることができます。また、猿賀神社は出世の神様としても知られており、金運アップや子供の成長を願う人々にも人気のある神社です。御朱印やこいこい神社も訪れる価値があります。
おすすめのアクティビティ
猿賀神社では、蓮観の足湯やこいこい神社での餌やりなど、様々なアクティビティが楽しめます。特に、ボート遊びは春には桜を楽しみながら、夏には涼しい時間を過ごすことができる人気のアトラクションです。ゴールドスワンボートやさくらスワンなど、様々な種類のボートもありますので、お好みに合わせて楽しむことができます。
また、猿賀公園では年間を通して様々なイベントも開催されています。特に、「平川さくらまつり」と「蓮の花まつり」は大変人気があり、桜や蓮の花を楽しみながらイベントに参加することができます。
注意事項
猿賀公園を利用する際には、以下の注意事項を守っていただくようお願いします。
- 火気の使用は禁止されています。バーベキューや焚き火などの火気の利用はできません。
- 公園内は散策を楽しむ場として利用してください。マナーや他の来園者への配慮をお願いします。
猿賀神社へのアクセス方法やおすすめの時期についてご紹介しました。心地よい散策やアクティビティを楽しみながら、美しい自然や季節の風景を堪能してください。猿賀神社は金運アップや子供の成長を願う人々にも人気がありますので、ぜひ訪れてみてください。
5. 周辺の見どころ
周辺には多くの魅力的な観光スポットがあります。以下にいくつか紹介します。
猿賀公園と盛美園
猿賀公園は自然豊かな広大な敷地を有し、桜の花や蓮の花が楽しめます。また、盛美園には日本と西洋の要素を融合させた「盛美館」と美しい庭園があります。ジブリ映画のような風景を楽しみながら散策することができます。
もてなしロマン館
盛美園の近くにあるもてなしロマン館は、地元の野菜を使用した料理やお土産が楽しめます。特におすすめは「野菜カレー」と「煮干しラーメン」です。食事の後は、足湯でゆったりとくつろぐこともできます。地元の味を楽しみながら癒されましょう。
こいこい神社
猿賀神社の近くにあるこいこい神社では、迫力ある鯉たちに餌をあげることができます。池には200匹以上の鯉が生息しており、その姿を見ることは圧巻です。ぜひ鯉たちとのふれあいを楽しみましょう。
ボート遊び
猿賀公園の見晴ヶ池では、ペダルボートや手漕ぎボートなど、さまざまな種類のボートで遊ぶことができます。春には桜を楽しみながら、夏には涼しく遊ぶことができ、秋には紅葉を楽しみながらボートに乗ることができます。自然の中でのボート遊びは心地よいひとときです。
これらの周辺の観光スポットは、猿賀神社と一緒に訪れることができます。ぜひ散策しながら楽しんでください。
まとめ
青森県平川市にある猿賀神社は、豊かな自然に囲まれ、悠久の歴史と伝統行事を持つ魅力的な神社です。春の桜、夏の蓮の花、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の風景を楽しむことができます。境内には鏡ヶ池や見晴ヶ池といった美しい池もあり、ボート遊びなどのアクティビティも楽しめます。また、祭りの時期には多くの人々が集まり、津軽の文化を感じることができます。さらに、周辺の猿賀公園、盛美園、こいこい神社など、魅力的な観光スポットも訪れる価値があります。猿賀神社は自然と歴史、文化が融合した素晴らしい場所であり、ぜひ一度訪れてみてください。
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